FAQ

ピアノQ&A

» よく寄せられる質問
» ご質問やお困りの点がございましたら、どうぞお気軽にお問合せ下さい。

Q.01:どうして調律が必要なの?

A.ピアノの張力は大変大きく、全体で約20tになります。演奏した後に弦を緩めておく楽器もありますが、ピアノは、張力を常に保っておかなければ音程を安定させることが難しくなる楽器です。電子楽器と異なり、木やフェルトなどが多く使用されているため、季節の変化や温度・湿度にも敏感に反応して状態が変化します。定期調律は、ピアノを安定させ、より長く良い状態でご使用いただくための必須条件です。

Q.02:どのくらいの期間で調律が必要になるの?

A.本来は、音が乱れた時やタッチに違和感が生じた時にメンテナンスが必要です。季節の変化で状態もかわります。でも、ご家庭ではなかなか気付きにくいものですね。年に2回の調律がオススメですが、最低でも年に1回の調律が必要です。調律は、単に音の高さを合わせるものではありません。大きな故障になる前に、内部機構の変化も細かく察知してチェックし、故障を早期に対処したり予防策をご提案できるため、故障を防ぐこともできます。

Q.03:時間はどの位かかるの?

A.基本的には、2時間前後みていただければ大丈夫です。

Q.04:準備しておくものは?

A.特にはございません。内部お掃除が必要な場合は、お掃除機をお借りする場合がございます。

Q.05:出ない音があったり鍵盤が上がってこないのですが?

A.湿気により内部機構の木部やフェルトが膨張して、接触部分の抵抗力が強くなってしまい、動きを邪魔していたり、パーツの破損などが主な原因と思われます。鉛筆やクリップ・おもちゃなど異物が落ちている場合もあります。そのままご使用を続けると、二次的な故障が発生していまう場合もございますので、早く対処することが必要です。

Q.06:鍵盤が欠けてしまったのですが?

A.1本からお直しができます。

Q.07:ピアノの弦が切れてしまったのですが、自分で交換できるの?

A.残念ながら、ご自身では困難です。専用の工具も専門技術も必要です。

Q.08:ピアノの音色やタッチって変えられるの?

A.ご要望に添うことは可能です。ただし、本来のピアノの特色や能力を超えるような、ピアノに負担のかかる調整は出来かねます。

Q.09:雑音がするのですが?

A.ピアノの内部や裏側に異物が落ちていたり、ピアノの上や下に置かれているものや照明器具・ガラス製品に共鳴している可能性があります。また、ピアノパーツによる雑音もございます。

Q.10:ピアノの寿命はどのくらい?

A.環境や使用・メンテナンス状況によって大きく変わります。ピアノはアコースティックですので、大切にご使用されれば、驚くほど長くご使用いただけます。しかし、ご使用されている限り必ず消耗や老化が出てきますので、部分的な交換や定期的な調整が必要になります。

Q.11:長期間、放っておいたピアノは使えるの?

A.もう古いから、ずっと調律してないからと諦めてしまう前に、まず調律師にご相談ください。状態をチェックして最善の方法をご提案させていただきます。音程が大幅に変化してしまっている場合は、一度のメンテナンスでは安定しませんので、少しの間は短期的に調律されることをオススメします。そのまままた期間を空けてしまうと、せっかく調律されても良い状態には戻りません。調律期間は、ピアノの状態や置かれていた環境などによって異なります。

Q.12:先生のピアノと、音色やタッチが違うのですが?

A.メーカーや大きさ、アップライトやグランドでピアノそれぞれの特徴があります。また、同じ機種でも1台1台音色やタッチ感が異なります。本来の特徴を無理に変えてしまうのは、ピアノに余計な負担がかかる場合もありオススメできませんが、調律や調整の不具合を調整することで格段に弾きやすくなる場合も多くございます。

Q.13:アップライトピアノとグランドピアノの違いは何?

A.アップライトは縦型でコンパクトなスペースの中に弦や機構を詰め込んで作られています。内部も縦型に合わせてあるため、弦を打つハンマーは手前から奥への移動になります。それに比べ、グランドピアノは、平型で本来の理想的な形状で作られています。ハンマーは下から上へ移動するため無理のない動きをします。音の響きも優れています。ペダルの効果にも相違があります。機能上、アップライトでの表現には限界があります。アップライトとグランドは大きさだけではなく、全く別のピアノだと考えていただいた方が、わかりやすいかもしれません。

Q.14:ピアノに良い環境や置き場所は?

A.温度は25度程度、湿度は55%程度がベストです。基本的には、人が不快と感じる温湿度はピアノにも悪い影響があります。冷暖房をご使用の際には急激な変化を避けることが大事です。一定の環境を保つことが、ピアノへの負担を軽減します。直射日光や、冷暖房機器の近く、キッチンやお風呂場からの蒸気が流れる場所などは避けた方がよろしいでしょう。

Q.15:ペットがいるのですが大丈夫?

A.ピアノの中に毛が入る場合が多くございます。ご使用後は、屋根や蓋を閉めていただいた方がよろしいでしょう。また場合によって、多湿・虫害が生じることがあります。予防のため、ピアノの中に専用の乾燥剤や防虫剤のご使用をオススメします。

Q.16:地震対策はどうすればいいの?

A.重いから大丈夫…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ピアノにはキャスターが付いていますので、揺れによる移動や転倒などで大きな被害を及ぼします。ピアノの重さは200kg以上あり、挟まれたり下敷きになると大変な被害になります。ピアノ専用の耐震器具は必須です。しかし被害を避けるために、地震などの時にはピアノから離れてください。

Q.17:手軽に出来る防音対策はありますか?

A.お部屋を防音室にするのが一番効果的ですが、そこまでは出来ないという方は多くいらっしゃいます。ピアノ専用の防音器具も各種ございます。また、もっとお手軽に出来ることは、お部屋に吸音できるものを多く設置することです。絨毯や厚手のカーテン、吸音スポンジなど、または不要になった毛布などを代わりに使用しても良いでしょう。

Q.18:ピアノの移動や運送はどうしたらいいの?

A.ピアノ運送専門業者をオススメします。ピアノは家具などと違い繊細な楽器です。専門知識のある業者さんがベストな選択です。

Q.19:ピアノの日常のお手入れで気をつけることは?

A.ピアノ外装の油膜や汚れの付着を防止するために、ピアノ専用のクロスできれいに拭いておくことをオススメします。また、ピアノを弾く前には手を洗いましょう。ピアノの内部にはフェルトが多く使用されています。汚れた手で触ると、虫が入り虫食いの被害を受けたり、鍵盤が汚れで変色してしまいます。